北の大地(札幌)-2004.3.再会編
ラーメンミュージアム開館1周年記念特別企画

(日記風に書きますが、少々時間がかかりそうですので、何回かに分けてアップいたします。
気長にお楽しみ下さい)


3/6(土)

この日は急遽決まった札幌遠征の朝です。
もちろん第一の目的は、急にロシアのサハリンにお仕事で行ってしまうなべちゃんに
会いに行くという事。そして第二にご当地ラーメンの全国区、札幌で美味しいラーメンを
食べて食文化を勉強する事、そして第三は札幌観光です(笑)。

急に決まった事もあり飛行機がAM11:35羽田発のJALしか予約出来なかったので、ゆっくりと
羽田へ。浜松町からモノレールに乗り換えて(スイカで)、1時間半前に到着。
JALの自動チェックインを済ませ、空いているセキュリティーゲートを問題なくくぐり出発ゲートへ。
11時頃から搭乗口付近で待ってますと、何やら嫌な放送が...
私が乗る予定の飛行機の到着が遅れているとの事で、1時間遅れて出発になるとの事。
「なな、なんですと」ビックリして札幌のなべちゃんに連絡。1時間遅れると伝えました。
午後1時5分到着予定が午後2時5分か〜。この1時間のロスは痛いなあ〜。
う〜ん、お腹も空いてきた。し、し、仕方ない、万世のかつサンドは高級すぎて嫌だから、
売店で立ち食いそばでも食うか。

そして着きました、でっかいどう、北海道、新千歳空港です。
ちょうど4年ぶりの札幌です。前回は妊婦のカミサンと2人で札幌から小樽へ移動して一泊、
そしてバスで噴火直前の洞爺湖を経由して、函館のなべちゃんの元へ。そこで一泊して
函館空港から東京に帰って来ました。
空港駅からエアポート快速で約35分程で待ち合わせの札幌駅に到着。
改札口で今だ独身のなべちゃんと再会。またこの二人冗談好きでして、改札を挟んで中と外で
握手。そしてじゃあ、またね、って新千歳空港方面に戻ろうとして「おい、待てよ」
改札を出て、再び握手。
するとビックリは重なるもので、なべちゃんの車(函館の時から乗ってるやつ)が雪に埋もれて
使えないそうで、なべちゃんの札幌のご友人がご自分の車を運転して来て下さいました。
これには館長感激しました。道産子さんは優しいと。
それでラーメンツアーはスタートしました(爆)。
まずは館長の注目度No.1の「山桜桃(YUSURA)@琴似」。琴似は札幌のラーメン激戦区
だそうで、五丈原と比較する意味でもここのトンコツらーめんの塩味を食べて見たかったです。
午後4時頃、山桜桃に到着。結構空いてました。
とんこつチャーシュー麺の塩味を頂きました。
まず驚いたのは旭川の加藤ラーメンの麺ですね。加水率低目の麺にあっさりしたトンコツが
マッチしてます。でももっとビックリしたのがチャーシュー。豚バラ肉のチャーシューですが、
舌の上でトロリととけて無くなりました。何でも生肉を焼豚に使用されているそうで、
この味はなかなか出せません。これは絶品でした。


とんこつらーめん(塩味)+チャーシュー(700円+200円)



札幌市西区琴似1条7丁目3-26
TEL011-615-1688




結構3人ともマンゾクして次ぎにどこに行くか検討しましたが、私はやはりekka&Kentanaさん
ご夫妻がレコメンドしてくれた「月見軒@北33条本店」に向かうことに決定致しました。
ラーメンツアーになるとは知らなかったなべちゃんとドライバーさんは既に
昼食にパンをつまみ食いされたそうで、月見軒は館長1人で食べる事になりました。

お店の前に到着すると昭和33年創業の老舗の風格がありました。
中にはいりますと、壁一面に有名人の色紙が飾られていました。本当はじっくり見たい所で
すが、外の車の中で待ってもらっていますので、やや急ぎ気味で醤油チャーシュー麺を注文。
こちらのお店も大鍋の沸騰したお湯に麺を泳がせて、平ザルで麺あげを行ってました。
これは某製麺所の方も言ってましたが、麺はそうやって茹でた方が美味しく食べれるそうです。
関東では結構テボ(1人前用の丸いザル)が全盛ですが、テボだと麺が丸まった状態でドンブリ
の中に入っていて、たまに麺同士が引っ付いていたりして、なんか格好悪いですよね。
話しは戻って、出て来たラーメンはどこか懐かしい面影の、正等派醤油の札幌ラーメンでした。
今度は味噌か塩を食べて見たいですね。

ekkaさん似の可愛らしい2歳ぐらいのお嬢さんがご家族と一緒にラーメンを幸せそうに
食べていらっしゃいました。それを見た館長は、「いやぁ、ラーメンって本当にすばらしい
食べ物ですね」と心の中でつぶやきました。


醤油チャーシュー麺(2004.03.06)

札幌市北区北33条西2丁目
TEL 011-758-0607





心もお腹も大満足になった私は、いよいよ北海道人気ランキングNo.1で、なべちゃんも月寒にある
支店では五丈原のとんしおを食べているそうで、中央区南7条にある本店に向かいました。
東本願寺の近くですが、かなり目立たない所にある為、何度か車で周辺をグルグルして何とか
お店発見!車から出て雪道慣れしてるなべちゃんは小走りでお店の前に。私も負けじと
ちょっと早歩きをした瞬間、アイスバーンに足をすくわれました。一瞬、やばい、コケルと思い
ましたが、第三の足でもあったかのように回避出来ました。まだまだ運動神経あるな〜と
思いながらお店の前へ。
するとお店の前は2人の待ちですが、店内に10人以上のお客さんが待っておられます。
さすが人気店だけの事はありますね。
30分程でなべちゃんと私は、カウンター席につきました。それでなぜか私だけお冷がなかったので、
「すいません、お水下さい」って何気なく店員さんに言いました。すると店員さんがものすごく
悪い事をしてしまったかの如く、心から「大変申し訳ございませんでした」と頭を下げてお水を差し
出してくれました。何かハートで伝わるものを感じました。おそらくこういった細やかな部分が
ラーメンや定番のチャーシューオニギリにも反映されていて、それが人気の秘密なのかなあ、
と感じました。
とんしお(豚骨塩ラーメン 650円)とチャーシューオニギリ(150円)を私は注文しました。
こちらはチャーシューオニギリがお土産も可ですので、飛ぶように売れます。
でも寸胴の中にご飯が仕込んであるので、大量オーダーも難なくさばけます。
しかもオニギリ一個がデカイです。こんなオニギリ見た事ありません♪
まずとんしおを頂きましたが、非常にライト(軽い)なトンコツスープで毎日食べても飽きません。
豚の臭みも全くありません。これに煮干しの風味が加わると菜@本八幡に近くなるのかな、
なんて思いました。麺(=旭川の低加水麺)についてですが、こちらはかなり頻繁に麺茹での
お湯を交換してます。これにも私は驚きました。しかも当たり前のように「大鍋+平ザル」で
麺を茹でてます。繁盛店だからこそ、仕事が実に丁寧です。見事です。

お店を出る頃にはお店の外にも、10人以上の行列がありました。




札幌市中央区南7条西8丁目
TEL011-561-3656



館長も満足の一杯+1オニギリを食べ終えまして、滑らないようにドライバーさんの待つ車へ。
このドライバーさんは食べずにずっと待って頂きましたので、お礼を述べて車内へ。
まだまだ午後8時ですので、宵の口。次はどこに行くかという話しでいったんはなべちゃん
お勧めの藻岩山の夜景を見る事に決めましたが、札幌から車で1時間弱の「小樽」へ
「寿司食いねえ」ツアーに行く事に急遽なりました(笑)。
まさか1泊2日で小樽まで行けるとは思いませんでした。道中何気なく北海道の経済見通しに
ついてなべちゃんに聞きましたが、依然厳しい状況だそうです。
サッカーで町興しの意味も込めて「コンサドーレ札幌」が誕生しましたが、あまり強くなくて
イマイチのようです。そういった意味では、書店でオフィシャルガイドも売り出している
今季から札幌ドームが本拠地になるプロ野球の日本ハムファイターズ、特に
新庄選手には期待大ですね。
ぜひファイターズには札幌で日本一に輝いて頂きたい、その時は観戦に来ようかな。
車はガラガラの高速にのって、結構あっという間に小樽に着きました。
小樽といえば小樽運河、そして小樽運河食堂です(笑)。
午後9時でしたので、博多一風堂以外は品切れで閉店でしたが、一通り見て回りました。

そして「政寿司 本店」へ。札幌のガイドブックでも寿司は小樽のお店が取り上げられる
そうです。やっぱり小樽で食べる寿司は美味い、旨い、鵜舞。

札幌への帰りは一般道で戻って来ました。
お泊りは大通りもススキノも歩いて近い「ホテルニューバジェット札幌」へ。
なべちゃんもよくこちらのチェーンを利用されるそうで、シングル+出来たてパンの簡単な朝食
つきで5、200円でした。なかなか部屋も小綺麗で良かったです。
でもホテルに帰って来たのが午前0時でしたのでススキノで何かは
ありませんでした、冷もりさん(爆)。



3/7(日)
朝午前8時に起床、出来たてパンの朝食を頂いて、ホテルを後にしました。
次はどこのラーメン屋さんに行こうかなと考えてまして、やはり札幌味噌ラーメンの元祖
「味の三平」に行く事に致しました。
札幌と言えば「味噌」と館長は考えてましたが、意外にも道産子さんには現在「とんしお」が
ブームのようで五丈原をメインにまわりましたが、やはり味噌の元祖に行かない訳には
行きません。聞くところによりますと昭和28年の暮れに二日酔いの常連客に振舞った
豚汁に、「この中に麺だけ入れてくれ」と言われた事がヒントになり試行錯誤を
繰り返して売り出したそうです。ただ最初の頃はお客さんの評判もイマイチで、
「札幌一まずいラーメン」と酷評された事もあるそうです。なにか館長の地元市川の
「葫@行徳」を思い出しました(笑)。

「味の三平」で、豚汁から生まれた味噌ラーメンを頂きました。
こちらももちろん麺は「大鍋+平ざる」でした。
出て来たラーメンは元祖だけありまして、大変シンプルなお味で挽肉とモヤシ、玉葱が
際立ってました。お味噌は実にシンプルで、私には油が強すぎて若干イマイチでした。
でも元祖ですのでここから、味噌で現在有名なお店を訪ねてみるのも、
「シルクロード」みたいで楽しいかもしれません。


お使いの麺はやっぱり札幌ラーメンの元祖、西山麺です。

住所:
札幌市中央区南1西3 大丸藤井セントラルビル4F
TEL011-231-0377




え、この次どこのラーメン屋さんに行くかって?
このツアーで4軒まわりましたが、今回はここで打ち止めです。
観光もしないと〜。とは言え、飛行機は午後4時新千歳空港発ですので、札幌での残り
時間は2時間弱。どうする、どうする。
そうだ、札幌駅前のJRタワーの38階の展望室に行こうと思いました。
ここは昨晩なべちゃんに「六本木ヒルズには負けるけど、ぜひ」とお勧め頂いた所です。
それで6階の直通エレベーターの前に行くと入場料900円の文字が。
「う〜ん、たけえなあ」と一瞬躊躇しましたが、綺麗なコンパニオンのお嬢さんに釣られてか、
思い切って入場しました。

このJRタワー38階から眺める360度「北海道の大地」は壮観で、どんな名画にも勝る絶景でした。

実は館長も1周年を迎えるに当たり、「館長」として悩み考えていた部分が多々ございましたが、
絶景を前にその事が本当にちっぽけで、くだらない事に思えました。
北海道に来て、本当に良かった、良かった、良かった。
北の大地が、「また北海道に遊びに来いよ!」と言ってくれているような快晴でした。



写真左、はるか彼方に石狩湾新港が見えるかな?
そして写真右の真ん中上に札幌ドームが見えますか?




最後までお読み頂いて、誠にありがとうございます。



次回ラーメンツアーに、つ・づ・く (笑)




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